児童文学特殊講義�U

受講区分	学科	授業期間	履修年次	単位	担当者
	院	通年		4	加藤　康子

授業の主題（テーマ）

江戸時代中期から明治時代初期の絵草紙

授業の目標（講義概要）

江戸時代中期から子どもの読み物でもある木版刷りの絵本が多く出版されてきた。上方（関西）では上方絵本、江戸（関東）では草双紙がそれに相当する。また、幕末・明治期には、小型の絵本である豆本が出版され、草双紙の流れを汲んだ絵本と共に近代日本児童文学への過渡期の一部を担っていたと考えられる。この授業では、その中から数点を選び、作品の周辺をも視野に入れつつ原典を読み解いていく。なお、くずし字解読の手ほどきも行う。

授業計画

前期は、以下の項目にしたがって講読を中心とした授業を進めていく。 １．近代以前日本児童文学の概要 ２．赤本『是は御ぞんじのばけ物にて御座候』 ３．赤本『おにの四季あそび』 ４．赤本『桃太郎昔語』 ５．上方絵本『桃太郎』 ６．赤本『きんときおさなだち』 ７．上方絵本『怪童丸』 ８．赤本『兎大手柄』 ９．黒本『むかしむかし御ぞんじの兔』 １０．豆本『かちかち山』（幕末期） １１．豆本『かちかち山』（明治期） 後期は、以下の作品を中心にして関連のある絵入り本なども視野に入れて進める。 １．豆本『金時一代記』 ２．豆本『絵本豊臣一代記』 ３．豆本『天下茶屋仇討』 ４．豆本『絵本里見八犬伝』 ５．豆本『児雷也物語』

評価方法

１．参加状況　２．提出物　３．レポート　を総合して評価する。

テキスト書名	編・著者名	出版社	価格

備考